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コラム

話を聞かない人たち

2023年10月21日

僕の知人の一人に、 IT系の会社をやっている先輩がいるのですが、 その先輩には、昔から色々と刺激をもらっていて、 僕がIT系の方向に進むきっかけをくれたりした人でもあったりします。

その先輩が会社を興す前からもご縁があって、 独立して起業した後も、 僕がコンサルティングをさせていただいていた時期があり、 その時に色々と話をしました。

その先輩は、 コンサルティングをしていても、 「とにかく話を聞かない」というか、 「わかっていても自分で経験してみたい」っていう性質を持っている人だったりしますw

それを本人も自覚していて、 僕が「こうしてみたらどうですかね〜」っていう発展するための提案をしてみたり、

「こうなったら、こうなるかもしれないから、こういうパターンをやってみるのもありかもしれないですね〜」 みたいにリスクマネージメントを考慮した提案も伝えてみたりするのですが、

それでもやっぱり、

「あえてこっちをやってみたいんよね〜」

「マズイものって、マズイってわかっていても、どんだけマズイのか食べてみたい」

と、上手くいくことも、いかないことも、 何でも自分で経験したいと言っていましたw

僕はそんな遠回りはしたくないし、どちらかというショートカットをした方が良いと思っているタイプで、わざわざ茨の道だとわかっている方に突っ込んでいくなんてちょっと嫌だなと思ったり マズイとわかっているものをあえて食べたりしたくないなって個人的には思うのですが、 その先輩は、 「わかっていても自分が思った通りにやってみたい」という気持ちが強い人だったりします。

もしかしたら、 中小企業の社長ってそういう気質を持っている方が意外と多いのかもしれません。

中小企業の社長って「あんまり人の話を聞かない」とか言われていたりしますが、 それって裏を返せば「リーダーシップがある」っていうことだったりもします。

だからと言ってコンサルティングすることが意味がないかというと、 そういうわけでもなくて、 自分で決断したり、自分の意思がはっきりしている方にとって、 コンサルティングをしている時間は、 会社の人でもなく、身内でもない中立的な位置にいる第三者を通じて、 「自分と向き合ったり、自分の思考を整理する」大事な場や時間になっていることが多いのだと思います。

その先輩も、僕の提案を採用したりすることもあれば、 採用しないことも多々あったりだったのですが(笑)、

それでもそのコンサルをきっかけに事業の新しい企画が生まれたり、

これまでとは違う方向性を取り入れたり、 既存事業の拡張のきっかけになったりして、 その先輩にとって、ベストなタイミングでベストな形になったみたいです。

もちろん、経営者の方の中には、 アドバイスを聞くジャンルや人を選んで、 先に進んでいる人や上手く行っている人、

先人の知恵や第三者のアドバイスを自分の中に上手く取り入れて、 それを活かしながら進んでいく人もいて、

ただ単にタイプの違いだけなんだろうなという気がします。

どちらが良いというわけではなく、 自分の特性を知って、自分に合っている方をやるっていうことが大事なのだと思います。

どちらのタイプだったとしても、 「意思決定」をすることは同じで、 「自分の意思を尊重する」という意思決定をするのも自分だし、 「何を取捨選択して採用するか」という意思決定をするのも自分だったりします。

自分がどちらのタイプでも、 「自分で意思決定をしている」ということを自覚して、 それを尊重していくことで、

自己信頼が上がっていったり、 自分自身や人生への愛情がもっと深まっていくんじゃないでしょうか。

その先輩も、 右葉曲折がありながらも、 起業当時からやりたいって言っていたことをいくつも実現させていて、 失敗を重ねながらも「自分がやってみたい」という気持ちを貫くことで 「リーダーシップ」を発揮して、ここまで突き進んできたんだろうな〜と思います。

今では、時々その先輩の会社が撮影していた映像がテレビで流れることもあったりして、 その度に「あ〜。そのフィールドで活躍してるんだな〜」って嬉しい気持ちになったりします。

なんだか「経営者の人はあまり話を聞かない」 みたいな話になってしまいましたがw、 実はどんなタイプの人でも、

自分の中には「意思決定をしたい」リーダーシップがある自分がいるので、 「もっと自分の中にあるリーダーシップを発揮してもいいんじゃないかな」 って思ったというお話しでした。

では。