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コラム

ダメな自分のまま進んで行くと、いつの間にか人生が進んでいる状態になる

2023年3月5日

自分の人生が不調に感じる時、隣の芝生は青く見えたり、やたら周りが輝いて見えて自分だけが取り残されているような、薄い絶望感に包まれることが時々あると思います。

僕自身も過去を振り返ると、うまくいかない時や、自分のやりたいことや自分の行きたい方向が見えなくなって苦しい思いをした時期がありました。

それも数年単位でそんな苦しい時期があり、活躍している同年代の人が眩しく見えたり、その時の自分自身と比較して落ち込んだりする日々でした。

そんな時は自分自身を肯定できなくなったり、情けなく思えて沈んだり、自己肯定感がダダ下がりで、何もかもがうまくいかない様な気がしていました。

きっと、人生の中でそういう瞬間は何度も訪れるのだと思います。

そんな時、自分の中で何が起こっているかというと「自分自身を責めてしまっている」状態になっていたりします。

自分の中で勝手に「イケイケどんどんな自分」、「前向きでやる気な自分」や「デキる素敵で有能な自分」しか存在してはいけないと、謎に制限をかけている状態になっているのです。

自分自身が「よくないと思っている自分」に対して

「ダメな自分、活躍できない自分、仕事できない自分、ダサい自分、イケてない自分が存在することは許さん!」

というように、めちゃくちゃ厳しくなってしまうのです。

自分がポジティブな状態だったら、多少の自身の欠点やネガティブな部分も受け入れて折り合いをつけれたりするのですが、自分の状態がうまく行っていないと、ネガティブな自分に対して容赦なく責めてしまいがちです。

そんな時は少しでもいいので、涙が出るほどダサい自分や、ダメな自分、イケてない自分が、自分の中に存在することを許してあげることでちょっとずつ生きやすくなってきたりします。

どれだけ否定しても、ダサい自分も、ダメな自分も、自分の中にいることには変わりないし、あるものをないものにしようと否定すればするほど余計に強調されてしまうものだったりもします。

それに自分がイケていないと思う、ダサい自分こそが今の自分を作ってくれている存在だったり、これまで自分を支えてくれた頑張り屋の存在だったりするのです。



すごい自分じゃなきゃやってはいけない。
今のよくない状態のまま、進んじゃいけない。
今のままの自分では、よくないからだめだ。
こんな自分は誰も求めてないし、役に立てない。

そんな風に思ってしまうことは人生で多々あると思います。

それでも、ダメでダサいと思う自分だからこそできることがあって、その状態の自分が良いと言ってくれる人がいて、その状態の自分だからこそ伝えられることもあったり、共感できることもあったりするのです。

その状態で進んでいくと、イケイケどんどんの自分では理解できなかったことや、感じることができなかったことが、いつの間にかわかるようになっていたり、新しい発見があったりします。

僕自身もずっと自分に自信がないまま、今のダメな自分のままで出来ることをやっていこうと思い、本当に少しずつですが、前を向いて進み始めました。

そうやってダメな自分のまま進むことで、気がついたら自分が思ってもいなかったところまで来ることができました。

今の自分だからこそ、求めてくれる人がきっといますので、ダメな自分も自分の一部だなと思いながら、ゆっくりでも進んで行きましょう。そうやって進み続けた先に、自分が望んでいた未来が見えてきたりするものなのです。