コラム
2023年5月10日
ちょっと前に、車で長距離の旅行に行ってきました。
関東に住んでいるのですが、目的地は大体5県くらいをまたいだ先の、400〜500kmくらい離れている所でした。
途中に時々お出かけする県を通過したのですが、そこがだいたい家から200〜300kmくらいの距離なので、いつもならそこに行くだけでも「結構遠いな・・・」って感じるのに、「なんか近く感じる・・・」って思うくらいの長距離具合でした。
その時に、これって目標や目的の設定に似てるな〜と感じました。
例えば市内42.195kmのマラソンに出場するのか、トライアスロンのアイアンマンレースに出場するのかで、当たり前ですが、自分の気持ちの置き方って全然違ったりします。
市内マラソンに出ることが目標だったら、42.195kmを走るだけでもすごいハードだなと感じたりします。
でもアイアンマンレースのトライアスロンに出ることを目標にすると、
3.8km泳いだ後に180km自転車を漕いで、
その後やっとマラソン42kmを走るので、(調べただけでも本当にキツそう・・・)
42kmくらいは普通に走れることが前提になったりします。
もう42km走るのがきついとか言ってる場合ではなくなって、
「それよりも自転車の180kmどうする?」みたいに、
その先の目的や目標に焦点が当たるようになってきます。
自分の目標や目的の設定によって、達成できる目標ってすごく変わってくると思うのですが、意外と自分が今達成したいと思っている目標の先にゴールを設定してみると、
手前の目標がただの通過点になり、実現しやすくなることって結構あるんじゃないかなと思います。
僕がそれと近いなと感じるものに、グーグルの目標達成の方法に10X(テンエックス)思考法という考え方があります。
それは、
「本当に達成したい目標を数値化して、ゼロを1つ付け加える」
というものです。
例えば売上を2倍にしようと考えているときって、おそらく今のリソースやこれまでの経験の延長線で物事を考えてたりします。
だけど、目標値が10倍になった時、当たり前ですが、今の延長線上にあるやり方では全く届かないって感じると思います。
そうなった時、本気でこの10倍の目標をどうやって達成するかってことに向き合うことで、
これまでの固定概念とか、思考の枠を越えるアイデアや発想が出てきたりするんじゃないかなと思います。
そうやって自分の枠を外すように、少しずつ自分には無理かもって思う目標や目的を掲げることで、手前の目標は通過点になって、「気がついたら達成していた!」っていう感覚になっていくんじゃないでしょうか。
僕自身も、普段経験していることが小さく感じるくらいの経験をすると、自分の感覚も自然と変わるんじゃないかなあと思った出来事でした。