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コラム

「悩めること」=幸せで豊か

2023年5月30日

僕たちは人生の中で何度も迷子になったり、自分のやりたいことがわからなくなったり、自分の人生を見つめ直したり、悩んだりする時期が来ます。

悩んでいる時は自己啓発本をひたすら読んだり、自己啓発セミナーに参加したり、外側にも内側にも答えを模索したりします。

でも、探せば探すほど、本当の自分ってなんだろうとわからなくなり、苦しくなって思い悩むということは結構自己啓発あるあるだと思います。

僕自身も同じように悩んでいたことがあるので、その気持ちがすごくよくわかります。

僕の体感だと世間では

「自分がわからなくて悩む=ネガティブなこと」

と捉えられているなという印象があります。

だから自分自身のやりたいことを見失っている時はどうしても自己肯定感が下がってしまったり、ネガティブになってしまいがちなので、そういう時に、この前提を持っておいて欲しいなと思うことがあります。


それは

「自分の人生について悩むことができるのは、幸せで豊か」

ということです。

自分の人生に対して時間やお金をかけることができるということは、とても豊かで幸せなことだと僕は思います。

例え悩みの中にいる時は苦しくて先が見えなくても、それだけ自分の人生に対して真剣に生きていて、自分自身を幸せにしようとしているということだし、そのために費やすことのできる時間やお金があるということがすでに豊かだということでもあります。

本当に切羽詰まっていて、家賃も電気代も払えないどうにもならない時は、「自分って何をやりたいのかなあ〜。どうしたいのかなあ」と悩んでいる余裕などなくて、「とにかく今できることをやるしかない!」となるはずです。

そうなると、自分のやりたいこととか、自分の才能とはとか考えている時間などなく、ただひたすら目の前の現実を何とかするために必死にもがくことになります。

そうではなくて、自分の本当にやりたいことや、自分の可能性を探している時って、本人的にはものすごく辛いし、充実していないと感じるかもしれないけれど、実は自分のために時間を投じることができる豊かで幸せな状態であると思います。

今自分が「幸せで豊か」だからそれをすることができるんだなと思うだけでも、心の持ちようは変わってくるのではないでしょうか。

あの渋沢栄一さんも

「すべて心の持ちようひとつ」

と言う言葉を残しています。


それに、たとえ答えが出なかったとしても、

途中で自分を探すことをやめてしまったとしても、

その時に自分のために使った時間やお金は人生の糧なって、自分を支える価値観の基盤になっていたりします。

時々自分探しや自己啓発に没頭してしまった時間や、そのために費やしてしまったお金について悔いてしまったり、黒歴史として無かったことにしようとすることがあるかもしれません。

確かに短期的に見るとあまりプラスにならないと感じることも、長い人生軸で見るとその時間があったからこそ得られているものもたくさんあったりするものです。

だから、自分自身を向き合って、本来の自分の可能性や才能を見つけたいと思うことや、自分をもっと活躍させてあげたいと思えることは素晴らしいことだと僕は思っています。

そして、自分のためにそこまでできるくらい「自分は豊かで幸せな状態」だという前提を持っているだけでも見えてくる世界は違うと思うのです。

だから今、自分がやりたいことを探している状態だったり、

本来の自分がわからなくなったり、

自分の才能を探していると正解が見えなかったりしますが、

自分と深く向き合い自分を輝かせたいと考えている自分がいるということがすでに幸せで豊かなことなんじゃないでしょうか。

だからすぐに結果が出なくても、答えが出せなくても、そんなに自分を責めなくてもきっと今やっていることは無駄ではないと思える日が来ますので、

今の自分が信じられなくても、未来の自分自身を信じてあげてみてほしいなと思います。