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コラム

「流れに乗る」感覚

2023年6月13日

「流れに乗ること」


「流れに流されること」


似ているようで、全然違っていて、

自分で流れをキャッチして、「こっちの方向の流れに乗って行こう」という感覚を持つってすごく大事だなと思っています。

だけど、その「流れ」は時として、一見すると、表面的に自分が行こうとしている方向でなかったり、

自分がやろうと思っていることではなかったりする場合もあったりします。

だから、自分の意思で「これをやりたい!」と思って始めたことがうまくいかなかったり、

散々勉強したことや時間を投下したことの結果が出なかったり、

この道でやって行こうと思っていたのに、その道から外れるような出来事があったり、

自分が想定していたシナリオ通りには進まなかったりすることもあると思います。

(気づいたら後から「あ〜あの出来事がそう繋がるのかあ」という過去の出来事の伏線を回収するような事もあったりします)

そう言う時にこそ、ふと「人生の流れ」はやってきていたりします。

そう言う時は、自分が思っていた通りの道筋ではなくても思い切って「あ〜、こっちの流れね〜」みたいに軽くそっちに乗っかっていくことで、

自分が想像していた場所よりも遥か先まで行けたり、

思ってもいないプロセスを通じて行きたかった方向に行けたりすることだってあるんじゃないかと僕は思っています。

頑なに自分が「行きたい」と思うルートを突き進んだとしても、

最終的に自分が本当に望んでいる未来に辿り着くことはできるかもしれないのですが、

「流れ」に乗っかることでそのスピードが上がったり、

自分が思ってもみない方向から思っている以上の場所に行けたり、

良い意味で想定外の恩恵もあったりします。

そしてこの「流れ」というのは、

なんとなくやるようになったり、自分は違う道を行こうとしていたはずなのに、なんかこっちの道に引っ張られている

ということが多いような気がします。

人によって様々だと思いますが、

仕事が変わる時だったり、

人間関係が変わる時だったり、

住環境が変わる時だったり、

職場での立場が変わる時だったり、

興味関心が変わる時だったり、

自分を取り巻く環境が変わった時だったり、

思いもよらない出来事で気持ちや感覚が変わったりする時に起こっていたりします。

例えばコロナ前までは、

「絶対にメールやクラウド(デジタル・IT)は導入しない。うちはFAXや対面(アナログ)で行く」

とか決めていた会社の社長さんがいたとしても、

この新型コロナが流行ったことによって在宅ワークが主流になった今、

「うちはFAXや対面なんで」とか言ってたら、

もう多分上手くいくのがめちゃくちゃ難しいんじゃないかと思います。

時代の波が「メールやクラウド(デジタル・IT)だよ」ってなっているのにそれでもFAXや対面(アナログ)にこだわり続けて右往左往していても、

それはもうどうやってもメールやクラウドを導入しなければならない「流れ」だったりすると思います。

そんな風に自分の意図とは違った流れになった時、

流れに抵抗し続けて、逆らい続けて、「流されていく」のも悪くはないですが、

最初はちょっと難しいかもしれませんが、自分の意思とは違う方向だったとしても

「あ〜、もうこういう流れね!」と流れに降参して、あらがわずに、

「流れを自分で見つけて、軽く乗っかっていく感覚」

ってこれからの時代には特に大事になる気がします。

こういう時代だからこそ、見えない存在や流れを意識したり、俯瞰視点を持ったりすることってすごく大切なんじゃないかなと僕は思っていて、

そのためにも普段から、自分の感覚や気持ち、自分の思考の癖などを定期的に観察してみると

良い流れに乗って行きやすくなるんじゃないかなあと思います。