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コラム

パスを出す

2023年8月18日

子供の頃はできないことが多いので、

素直に「できないからやってほしい」って言えたり、

周りの大人に手伝ってもらっていたり、

友達と一緒に協力したりすることで、

いろんなことができるようになっていったと思います。

でも、大人になるにつれて、

できることが結構増えていったり、

「自分のことは自分でできるようになること」が推奨されていたり、

「力を合わせる」んじゃなく、「空気を合わせる」ような風潮があったりして、

なんとなく「一人でできる」ことが良しよされるようになったりするような気がします。

だからいつの間にか、何でも自分でやらなきゃいけないと思ってしまう大人は結構多いのではないでしょうか。

一人でできるようになることって素晴らしいことだし、

ある程度までは「人に頼らないこと」や「負けたくない」という自立心や闘志で、

自分を高めることができるかもしれません。

でも、多分そこから先に進もうと思った時こそ、

「協力する

というマインドを持つことが必要になるんだと思います。

例えば、

各国の一軍のスター選手だけを集めたサッカーチームと、

国内の2軍選手だけのサッカーチームだと、

実力的には、多分圧倒的にスター選手チームの方が強かったりします。

でも、スター選手のチームが、個人プレーにこだわり始めて、

全員が作戦や戦術・チームプレイを無視して、絶対にパスを出さずに、

ドリブルでシュートを決めに行って、

「絶対にパスは出さない。自分がどれだけ華麗にシュート決めれるか」

みたいなところで戦い始めたら、

いくらスターチームでも、

多分、めちゃくちゃチームワークの良い戦術に長けた2軍チームに負けると思うんですよね。

試合を見てる人はみんな「え、、、そこはパス出そうよ・・・チームプレイどうした・・・」って感じると思います。

僕たちも多分、日常生活の中で、

家族だったり、

仕事だったり、

友人関係だったり、

パートーナーシップだったりで、

少なからず誰かと関わって生活をしていて、

どこかのチーム(複数の場合も多々ある)に属していたりします。

どれだけ優秀で「一人でできる」人でも、

一人できることには限界があるし、

一人だと叶えられない夢もあるんじゃないかと思います。

「パスを出す」ってことは、

相手を信頼して、相手の望むことを理解して、

自分が望んでいることを相手に伝えるコミュニケーションだったりします。

だからどれだけ早く

「自分はチームなんだな」ってことに気がづいて、

「チームメイトにパスを出せるか」が、

自分の可能性を広げたり、

できることを増やしたり、

自分をより大きな流れの方に連れていってくれる鍵になる

というような気がしました。