コラム
2023年8月30日
よく、「嫉妬」と「憧れ」は表裏一体と言われたりすることもあって、
似たような性質を持っていても、ある人には嫉妬を感じて、
ある人には憧れを感じたりすることってあると思います。
嫉妬になるか、憧れに変わるかって、
僕は結構
「その人との距離感」
によって変わるんじゃないかなと思ったりもします。
自分よりも遠く感じるうまく行っている人にはなんとなく憧れや尊敬を感じる反面、
自分に近いと感じる人でうまく行っている人や成功している人を見ると、モヤモヤした嫉妬を感じてしまいやすいんじゃないかなと思います。
例えばですが、孫正義さんとか、ユニクロの柳生さんとか有名な経営者の方って、
突き抜けすぎているので、もはや嫉妬を通り越して尊敬というか憧れの要素が強いと思うのですが、
久しぶりに会った同級生が起業して成功してブイブイ言わせていたりして、自分よりも人生うまくいってそうに見えてしまうと、
憧れというよりも「嫉妬心」を感じたりするんじゃないかなという気がします。
なんとなく「嫉妬」を感じる時って、
「本当は自分もそうなりたいのに、実際にはそうなれていない時」
に感じやすいんじゃないでしょうか。
自分の中にある嫉妬心と向き合ったり、自分の嫉妬心を認めることって、結構しんどかったりするのですが、
「自分が今嫉妬しているな」と冷静に受け止めて、嫉妬していることを認めることで、
嫉妬の対象となっている人からも学ぶことができたりするというメリットもあったりします。
「憧れの対象」って「なんとなくこうなりたいなあ」という方向性を示してくれる抽象度の高い存在だったりするのですが、
「嫉妬する対象」って「自分がこうなりたい」と思う近い理想を具現化した存在だったりするんじゃいかなと思います。
だから意外と「嫉妬」を感じる距離感の人からの方が、具体的なことを学びやすい側面があったりもするんじゃないかなと思ったりします。
(「この人が上手くいってる秘訣や裏側を見つけてやる」みたいな気持ちもありだし、「自分の嫉妬する気持ちを受けて入れて」近づいてみたりすると、意外といい人だったり、学べることも多かったりします。)
もしも自分が「嫉妬」を感じる人に出会えたりすると、それってチャンスだな~と思います。
「嫉妬」って世間的には「ネガティブ」な感情として扱われることが多いかと思うのですが、
自分の中にある「本当は自分もそうなりたい」とか「本当は自分もそうできる」という気持ちを反映している感情でもあるので、
うまく自分で「嫉妬という感情を扱うこと」ができると、学ぶ速度は何倍にもなるんじゃなかいかなと思います。
嫉妬を認めることができないと、どうしても「嫉妬してしまう人」を避けて、
自分がいいなと思う遠い「憧れ」だけを追いかけてしまう傾向がある気がするのですが、
それはそれで、目指す目標が高くなるから良いという側面もあったりするけど、
「憧れ」って結構遠い存在だったり、その時々で「憧れ」が変わったりして、
ベンチマークとして「具現化」しにくいというデメリットがあったりするんじゃないかなと思います。
「嫉妬する感情を認める」って苦しいけれど、
認めた先には、大きい学びもあるんじゃないかなと思いますので、
時々「今、自分が嫉妬している人は誰だろう?」って考えてみるのもアリかもしれませんね。