コラム
2023年9月1日
以前、とあるアメリカの有名大学の研究結果で、
「幸福と成功の関係」に関する実験をした結果がビジネス誌に掲載されたことがありました。
その実験によると、
幸福度の高い社員の方が、そうでない人の仕事の「パフォーマンスが30%以上」高く、
幸福度の高い社員は、そうでない人の「3倍以上の創造性」を発揮してるんだそうです。
また、幸福度が高く、職場のムードメーカーになっていたり、周りのサポート役に回ったりする人は、
そうでない人に比べて、「集中度が10倍以上」高く、「昇進する可能性も40%」も高いというようなデータが出たそうです。
「幸福感」や「成功」って、人それぞれ定義が違ったりはしますが、
この実験は「成功するから幸せになる」というよりは、
「幸せだから成功する」可能性が高くなると言うことを示唆している一つなんじゃないかなと思いました。
だからこそ、普段から「どれだけ幸せを感じて生活できるか」って、すごく大切な気がします。
僕自身も、仕事の「成果」や「やりがい」だけに没頭していた時、
(もちろんそう言う成長が必要な時期もあったりするのだろうけど)
最初は仕事の充実感や、周りとの良好な関係への幸福感に加えて、
頑張った分の成果が出ることに幸福感を感じていましたが、
ある程度まで成果が出たところで頭打ちになってしまって、
そこからは「やり方」や「結果の出し方」にフォーカスしてしまって、
「幸せ」を感じると言うことを二の次にしていたように思います。
それに気づいてから、
軌道修正して「仕事や成果で得られる幸せ」もももちろんですが、
「家族との幸せ」や「日々の幸せ」を大事にして過ごすようになりました。
そうすることで、僕自身もなんとなく運や流れがよくなったり、
良いご縁があったりして、
自分を取り巻く環境が変わっていったように思います。
大きなお金を払って得られる幸せももちろんたくさんありますが、
そんなにお金をかけなくても、感じられる幸せは日々の中にもたくさんあって、
例えば、
風が気持ちよかったとか、
空や景色が綺麗だったとか、
動く体があってありがたいなとか、
今日もご飯が食べられてありがたいなとか、
布団が気持ちよかったとか、
お風呂が気持ちよかったとか、
散歩したり、身体動かせて気持ちいいなとか、
瞑想や音楽を聴いたりして心地よいなと感じたりとか、
家族と過ごせて楽しかったとか、
感謝を伝えてみて心が温かくなるのを感じてみるとか、
友人と話ができて楽しかったとか、
一つ一つは小さく些細なことですが、
日々を豊かにしてくれる幸福だったりします。
重要なのは、
「今ここにない幸せ」を追いかけるよりも、
「今すでにある幸せ」に目を向けて、
その幸せを心から感じて、
そこに感謝できるかどうかってことなんじゃないかなと思います。
刺激に慣れてしまったり、理想を追いかけていると、
(それがあっているタイプの人もいるとは思いますが)
「ない」ところばかりに目がいき、
小さな幸せだったり、
ちょっとした嬉しいことを見逃しがちですが、
日々の中の「ある」に目を向けることで
「些細な幸せ」を幸せだと感じられたり、
「ありがたいな」と感謝を感じられることで、
日々の幸福度がグッと上がったりするんじゃないでしょうか。
そして、「幸福度が高い状態」で動いていけば、
言動も自然と良い感じに前向きになったり、
良い流れを引き寄せたり、
良いご縁や機会があったり、
良い関係が築けたりして、
自分の本当に望む「幸せな成功」に近づいていくんじゃないかなという気がします。