コラム
2023年10月1日
まぁまぁあることかもしれませんが、
「未来がこうなったらいいなあ」という期待とか、
「将来がこうなってしまったらどうしよう」という不安を考えていたり、
「あの時どうしてこうしちゃったんだろう」と過去の失敗を悔いてしまっていたり、
「昔の自分の方が良かったのに」と過去の栄光に執着してしまっている時は、 自分の意識がポジティブ面でもネガティブ面でも「過去」か「未来」に当たっている時じゃないでしょうか。
そういう時って、 もしかしたら 「今この瞬間に意識が当たっていない状態」の時かもしれません。
自分がやりたいことがある時は、 そこに向かって前向きなエネルギーを発揮できたり、 割と「色んなことをやってみよう」という前向きな状態になっているので、 そのまま未来を見据えて成長したり、進むことができるような感じがします。
でも、 色々やってみてもうまくかなかったり、 自分のやりたいことが何かがわからなくなってしまったり、 本当に自分ってこのままでいいのかなと不安になってしまったりする時は、
ひとまず「今この瞬間に自分ができることでベストを尽くすこと」や、
「今の自分の力を発揮することにフォーカス」したり、
「今あるものに目を向ける」 ということに集中してみることがいいんんじゃないかなと思います。
僕も色々と人生で迷うことがあったり、 うまくいかなかった時期があったりして、 神社に行っても「世界平和」くらいしか祈ることがないくらいし、 自分の夢ややりたいことがよくわからなくなっていた時もあったりします。
その時は、苦しいけれど今の状態を受け入れて、 「今自分ができること」をしようと思ったり、 「今目の前にいる人を喜ばせよう」と思ったり、 「今この瞬間を大事にしよう」と決めて、 浮き沈みがありながらも、 その時の仕事にベストを尽くしたり、 家族との時間を大切にして「今ある幸せ」を感じたりするようにしていました。
ちょっと話は変わるのですが、 今この現代でも「今この瞬間」を生きている原住民の部族がいたりします。
アマゾンの村に住んでいる「ピダハン族」という400人の原住民で、 最近まで現代文明とは全く無縁の生活を送っている「ピダハン語」という独自の言語を話す部族です。
そのピダハン語を理解できる学者も最近まで4〜5人くらいしかいなかったらしいのですが、 すごく特殊な言語を使っていて、 言語学者の一人が「世界で最も幸福な部族」という表現をしていたりします。
ピタパン族の特徴は
・ 「過去形」や「未来形」という概念がない
・右と左の概念がない
・色を表す言葉がない
・数の概念がない
という感じで、現代を生きている人には色々と衝撃的な民族だったりします。
とくにピタパン族には「過去」や「未来」という概念自体が存在していなくて、 将来への不安や過去への後悔がなくて「現在のこの瞬間にだけ生きているから幸福」なのだそうです。
すごく時代を逆行していたりしますが、実は本当に幸せや豊かさを感じる瞬間って、古代からあまり変わっていなくて「人との関係」の中に存在していたり「ここにあるもの」の中に存在しているのだろうな〜と改めて感じたりします。
ピタパン族くらいまで「今」に集中することは難しいかもしれませんが、
人生って「今この瞬間」の積み重ねでもあるので、
今この瞬間が幸せで次の瞬間も幸せで楽しかったら、 人生の中の楽しい時間や幸せな時間が、だんだん増えていくんじゃないかなと思います。
そんな風にできる範囲でも気がついた時に、 「今この瞬間」に集中して「今の自分のベスト」を尽くしていたり、
「今あることに目を向ける」ことや「感謝すること」をしていると、 楽しいや幸せが連鎖的に広がっていったり、
振り返った時に 「いつの間にか自分でも思ってもみなかったようなところまで来たな」って思う日が来るんじゃないかなあという気がします。
では。