コラム
2024年11月17日
「今」自分たちが 「それって常識でしょ!」 って思っていることって、 ちょっと前までは 全然常識じゃなかったことって 意外とあったりしますよね。 例えばですが、 最近の水道って、 大抵レバーを引くと水が出るような 設計になっていたりします。 でも、古い建物に備え付けてある水道って、 レバーを押すと水道が出るような設計になってるんですよね。 多分、新しい水道でこういう設計になっているところって ほとんどないと思います。 なぜかというと「ある出来事」を境に、 「押すと出る」から 「引くと出る」に、 意図的に設計を変えたからだったりします。 その出来事というのが 「阪神淡路大震災」だったりします。 その震災の際に、 「押したら出てくる水道」を採用していた建物では 地震の衝撃でモノが落ちてきたりした際に、 水が止まらなくなるという事故が多発してしまって、 それ以降設計を見直すことになったそうです。 今でこそ「モノが落ちただけで水が出てくるって、 普通に設計ミスだよな。。。」 って思ったりしますが、 当時は 「押したら出るなんて便利!」 みたいな感覚で採用されていたのかもしれないですよね。 (本当かどうかは知らないけどw) ちなみにですが、 僕は小さい頃、 この押したら出てくる水道を見てると 「この水道レバーって、 モノが落ちてきたら勝手に水が出るから危なくない?」 って子供ながらにすごい不安を感じたりしていました。 「阪神淡路大震災」がなければ、 もしかしたら今でも水道のレバーは 「押したら出てくる」ままだったかもしれません。 だから、 それくらい「阪神淡路大震災」って これまでの常識を変えるくらいの インパクトのある事象だったのだと思います。 逆に言えば、 それくらい「強烈なインパクト」がないと 「常識」ってなかなか変わらないのかもしれませんね。 困っていないことを、 わざわざ変えるって リスクもある上に、 それに伴う成果も見えにくいところもあったりしますもんね。 捉え方は人それぞれですが、 「人」って基本的には 「恒常性(コンフォートゾーンとも言われている)」 が働いている生き物なので、 あまり変化を好まない性質もあったりします。 災害への見方はネガティブな部分も多いですが、 これまでも人類って、 こういう非常に大きなインパクトが起こることによって イノベーションが起こって、 結果的に進化しているという側面もあるんじゃないでしょうか。 大きなインパクトが起こって、 そこに適応していくっていうことが ある種、自然の摂理なのかもしれません。 人生もそれに似ていて 「ネガティブなインパクト」が起こることで 方向転換を迫られたり、 これまでの生き方を変える必要性が 出てきたりすることって大いにありえたりします。 でも、ネガティブなインパクトがなくても、 水道のレバーのように 「なんかこれって変じゃない?」 って違和感を感じることをキャッチした時に、 それをなかったことにせず、 あえて変化を起こしてみる みたいなことをしていると、 事故が防げる ↓ スムーズに動けたり、障害が少なくなる ↓ 結果的に物事がとんとん拍子に進んで良い流れにノリやすくなる ↓ うまく行ったり、結果が出やすくなる。 みたいな感じで 軽やかに変化できるのかもしれません。 なんか水道の話をしていたはずなのですが えらく脱線したような気がするので、 今日はこの辺りで失礼したいと思います。